スペインバスク地方とETAについてのblogです!でも最近は就活のこともupしたりしてます☆ぜひぜひコメント残していってください!


by remona121
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1.バスクとは

1.バスクとは

1.1.バスク地方

 バスクとはスペインの自治州のひとつで、アラバ、ギプスコア、ビスカヤの3県で構成されている。ピレネー山脈の西方にあり、スペイン語では「パイス・バスコPaís Vasco」、バスク語では「エウスカディEuskadi」と呼ばれる。スペインの人口4千万人のうち、バスク自治州に208万人、ナバーラ自治州に56万人が居住している。(2001年)
 また、スペインのバスク自治州に限らず、「バスク人の住んでいるところ」をバスクと定義する考え方もある。その場合、スペインのナバーラ自治州とフランスの3領域(スール、バス・ナバーラ、ラブール)を合わせた計7地域をバスクと呼ぶ。これら7地域はそれぞれ独自の歴史を歩んできた。そして、実際7地域が1つの独立した政治共同体を構成したことは、歴史上ほぼ皆無に等しい。その原因として、7地域が2つの国にまたがっていることが、独立を考えるときの大きな妨げの1つになっていることは確かだろう。「7つは1つZazpiak Bat」というスローガンが叫ばれるなか、7地域が「バスク地方」であるという意識、バスク民族としての一体感を持つようになったのは、実は19世紀末以降のことなのである。この意識の高揚、一体感の高まりが現在まで続くバスク・ナショナリズムの原点である。長い歴史を有していそうなバスク・ナショナリズムだが、その歴史はたかだか100年余りなのである。


1.2.バスク人

 「バスクBasque/vasco」という呼び名は、バスク人以外の人がバスク人を指す他称である。バスク人の自称は「バスク語を話す人々」という意味の「エウスカルドゥナクeuskaldunak」であり、また「バスク語以外を話す人々」を「エルダルドゥナクerdaldunak」という。バスク人の顔相には、鼻の長い中顔、額はこめかみの部分が広く、下あごに向かって狭くなる、という特徴がある。形質人類学的観点からバスク人を見てみると、血液型はスペイン人に最も多いA型は少なくO型が圧倒的に多い。またRhマイナス遺伝子頻度が0.5を越す、世界的にも珍しい特徴を持つ。近現代では、人口の移出入によりこの結果は多少変動するが、その傾向に変わりはない。バスク人の起源は、「原ヨーロッパ人」といわれている「ケルト族」よりも古く、現生人類クロマニョン人が先祖であると考えられているが、その系譜は以前明らかにされていない。


1.3.バスク語

 バスク語を話す人々をバスク人とし、バスク人が住む領域を「エウスカル・エリアEuskal Herria」であると自己定義するように、バスクとは何かを知るためには、バスク語が原点の一つにあることが分かる。「エウスカラeuskara」と呼ばれるバスク語は、スペイン語やフランス語などラテン語に起源を持つロマンス語の言語に囲まれているにもかかわらず、その構造はまったく異なり、世界のどの言語にも類を見ないきわめて独特な言語である。バスク語の起源についてはさまざまな説があるが、あくまで仮定に過ぎず決定的な証拠がないため、言語学上孤立した言語(言語的孤島)に分類される。しかしながら、日本語とその文法構造が似ていて、日本人にとって習得しやすい言語といわれている。
 また、バスク語は8方言に大別される。バスクの集落はピレネー山麓とその合間にある渓谷、またビスケー湾の入り江に点在しており、方言の分布と集落の分布はほぼ一致している。しかし、このように方言が分かれていても、彼らは自分たちを「バスク語を話す人々」という同胞意識を持っていた。
 なお、バスク語の起源を定められないのは、バスク語が16世紀中頃に至るまで、文字の記録を残さなかった口承言語だからである。そのため表記の上ではラテン語のアルファベットに頼らざるを得ず、隣接する言語の影響を強く受けるようになっていく。バスク語本来の語彙の中には抽象概念を表す語や、最近使うようになった道具などを表す語が存在しない。そのため、それらを表すのに、ラテン語とそこから派生したスペイン語やフランス語などのロマンス語系言語からの借用が多く見られる。しかし、その起源についてはやはり謎に包まれたままであり、このことはバスク人を特異な存在に際立たせている。
by remona121 | 2007-01-09 22:09 | 卒業論文