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スペインバスク地方とETAについてのblogです!でも最近は就活のこともupしたりしてます☆ぜひぜひコメント残していってください!


by remona121
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バスク語ⅱ

バスク語について、もう少し詳しく調べてみました。

長い間、バスク語の研究が行われてきた中でバスク語の起源についてはさまざまな説があります。例えば、イベリア語(東スペインの古代言語)やリグリア語(北西イタリアの古代言語)、またはロシアのカフカス地方のカフカス諸語などとの類縁関係を主張する説です。しかし、これらの説はあくまで仮定にすぎず、決定的な証拠はありません。

というのは、バスク語は文字の記録を残さなかった口承言語だからです。そのためバスク語は表記の上ではラテン語のアルファベットに頼らざるを得ず、隣接する言語の影響を強く受けるようになります。また、バスク語本来の語彙の中には抽象概念をあらわす語や、最近使うようになった道具などををあらわす語が存在しないため、それらを表すためにラテン語とそこから派生したロマンス語系言語(フランス語やスペイン語)からの借用が多く見られます。たとえば、カトリック教徒(ラテン語catholicus)はバスク語でカトリコ(katoliko)、十字架クルス(ラテン cruz)はクルツェ(kurutze)などです。また、政治はpolitika、フォークはfourchetta(←フランス語fourchette)と表します。

このように現在のバスク語には近隣のスペイン語やフランス語からの借用が多く見られますが、やはりその起源については謎に包まれたままのようです。しかし、バスク語がフランスのガスコーニュ地域にあたる古代アキテーヌで話されていたというのは確かなようです。

*カフカス地方:ヨーロッパ南東端、黒海とカスピ海に挟まれた地域。
*ガスコーニュ:フランス南西部の地方で、南はピレネー山脈、北と東はガロンヌ川を境界とし、西は大西洋のガスコーニュ湾(ビスケー湾)に面する。

次に簡単なバスク語を紹介します。

Egun on(エグノン):おはよう(昼食前までのあいさつ)

Arratsalde on(アラチャルデ オン):こんにちは(昼食後から)

Gau on (ガボン):こんばんは/おやすみ

Zer moduz?:(セル モドゥス)元気ですか?

Ondo eta zu?:(オンド エタ ス)元気です。で、あなたは?

Ni ere ondo(ニ エレ オンド):私も元気です。

Eskerri asko(エスケルリクアシコ):ありがとう


私はバスク語は専門ではないので、もしバスク語に興味がありましたら、「バスク語入門―言語・民族・文化知られざるバスクの全貌」(下宮忠雄 著、大修館書店)などがありますので見てみてください☆
by remona121 | 2005-07-26 12:53 | バスク